「エンジニアとしてのブログをやってみたいけれど、技術情報の発信以外にネタはあるのだろうか」
「自分のスキルレベルで情報発信しても、需要があるか分からない」
ブログを始めていないエンジニアによくあるお悩みですが、コツさえ掴めば技術レベルに関係なくブログを書けるようになります。
この記事では、副業で音楽系ブログを始めて半年で2.8万pvを達成した私が、ブログの書き方を解説します。
ブログを資産に変え、キャリアアップやマネタイズにつなげるための具体的な方法を共有します。
この記事を書いた人
- 2024年1月に起業し、自社サービスと受託開発で年収1億円を目指して奮闘中
- エンジニア歴4年目
- 文系芸術系大学出身。学生時代にフリーランスとしてWEB制作・開発を手掛け、2社で合計2年半のエンジニアインターンを経験。
- 23卒で自社開発ベンチャー企業に入社し、エンジニアおよびPMとしてサービス開発に従事。
エンジニアがブログを始めるメリット
技術力の可視化と自己ブランディング
エンジニアとして日々コードを書いていると、自分がどのような技術を使い、どんな課題をどのように解決してきたのかを人に伝える機会は意外と少ないものです。
しかし、ブログという形で情報をアウトプットすれば、第三者がいつでもアクセスできる「活動の履歴書」を作ることができます。
特に、転職やフリーランス案件獲得の場面では「実績を見せてほしい」と言われることが多く、ブログはそのままポートフォリオの一部になります。
自分の思考プロセスや習得している技術を記事にまとめておけば、面接官やクライアントへの説得力が増し、「この人は具体的な知見を積み上げているんだな」と信用を得やすくなるでしょう。
仕事・案件の獲得や転職で有利に
ブログで技術解説やプロジェクト事例を書いていると、企業の採用担当や他のエンジニアから自然に見つけてもらえる可能性があります。
特にコアな技術やニッチな分野の記事を書いていると、思わぬ形で案件やコラボの話が舞い込むことも。
また、SNSなどでブログ記事をシェアしておけば、思わぬところで「この技術に詳しい人がいる」と認知され、案件獲得や新たなキャリアチャンスにつながるケースも少なくありません。
また、自信のない分野でも学習過程をまとめておけば、“初学者視点”を求める人にとって貴重な情報源になるのです。
学習効率とモチベーション維持の相乗効果
ブログの最大の利点は、アウトプット前提の学習に切り替わることで理解度が深まる点です。
何かを調べたり、新しい言語やフレームワークを触ったりするとき、「あとで記事にまとめよう」と思うだけで調査が丁寧になり、自分が本当に納得するまで掘り下げやすくなります。
マネタイズ、個人開発のサービスの宣伝ができる
エンジニアがブログを始める上で、私がもっともおすすめする理由は、「マネタイズ」できるということです。
ブログにアフィリエイトリンクを貼っても良いですし、個人開発の広告を盛り込むことも可能です。
適切な方法で記事を書き、PVが伸びてくると収益化できるのでおすすめ。
また個人で開発していたサービスの宣伝なども行い、商材の認知獲得に繋がりました。
エンジニアがブログ開設前に考えるべきこと
ブログで書くことを決める
「何を書けばいいのかわからない」という声はよく聞かれますが、エンジニアの学習や仕事にはネタが豊富に眠っています。
以下のようなテーマが考えられます。(他にもあると思うので、考えてみてください。)
学習・エラー | プログラミング言語やフレームワークの習得過程、エラー対応や挫折を克服した体験談。 |
実体験を発信 | 受託開発や自分のサービス立ち上げなど、実務での苦労と解決策を具体的に紹介。 |
キャリア・起業ノウハウ | 副業やインターン、起業に向けた準備など、エンジニアがビジネスをどう進めるかを解説。 |
この中でエンジニアが最も書きやすいのは「学習・エラー」です。
同じ学習やエラーで詰まっている人に検索されやすく、類似記事がない場合はすぐに上位表示されます。
ブログは「自分が少し先行している話題」ほど価値が高まりやすいです。
すでに十分な実績がある人だけが書くものだけでなく、成長のプロセスも他のエンジニアの参考になる場合も多いです。
あなたが駆け出しエンジニアでも十分PV数を集めるネタはあります。
読者と目的「誰に向けて、何を伝えたいか」
始める前に「誰に向けてブログを書くのか」をざっくりでいいのでイメージしておくと、文章のトーンや専門用語のレベル設定が容易になります。
初心者向けなら用語解説を丁寧に、上級者向けなら詳しい実装コードやベンチマークなど突っ込んだ内容を書く、といった具合です。
また、「アウトプットを通じた学習効率アップ」が主目的なのか、「将来フリーランスとして案件を取りたい」なのかで、記事の狙いも変わります。
自分のゴールを明確にしておくと、更新が続けやすくなり、後から方向転換する際もスムーズです。
ブログ運営プラットフォームの選び方
ブログを始めるうえで最初に悩むのがブログ開設方法です。
大きく分けると、WordPressか無料ブログ(はてなブログ、Note、Zennなど)があります。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
\ おすすめ! / WordPress (独自ドメイン) |
・自由度が高い:デザイン・機能拡張(プラグイン)の幅広さ ・独自ドメインの資産化:ドメインパワーが育つ ・アフィリエイトや広告も自由:貼れない規約に縛られない |
・サーバー契約、セキュリティ対策、バックアップなどを自分で行う ・ドメイン・サーバー代が必要(年間1万円程度) |
無料ブログ (はてなブログ、Note、Zennなど) |
・導入が簡単:すぐにアカウント開設して始められる ・インフラ管理不要:サーバー・セキュリティはサービス側が運用してくれる |
・デザインや機能を変えることができない ・規約上、広告やアフィリエイトリンクが貼れない場合がある ・ドメインパワーが育たない |
無料ブログサービス(はてなブログ無料プランやその他)を使うと、アフィリエイトリンクが貼れない、または貼れても規約が厳しいなどの制限が多いです。さらに、いくら頑張ってアクセスを伸ばしても、独自ドメインではないためドメインパワーが使えないというデメリットがあります。
結果として、将来的な資産化が難しくなる可能性が高いです。
そこで筆者としては、WordPressで始める方をおすすめしています。
後半で解説していますので、ご覧ください。
なぜエンジニアブログでWordPressがおすすめなのか?
エンジニアであれば、「Next.jsやNuxt.jsといったフレームワークで自分用のブログを作ってしまえばいいのでは?」と考える方もいるでしょう。
もちろん技術的には可能ですが、以下の点を踏まえると、ブログ運営のスタートとしてはWordPressが最適だと言えます。
- コーディングの工数が少ない
- WordPressはインストール後すぐに利用可能なテーマ・プラグインが豊富に揃っており、ブログ構築に時間を取られない。
- プラグインやテーマの利用で、SEO対策がすぐにできる
- ブログ投稿に特化した管理画面
加えて、WordPressは世界中で利用されているため、困ったときに検索すれば大抵の問題解決策が見つかるという強みがあります。
セキュリティやサーバー管理の負担はあるものの、それ以上に恩恵が大きいため、最初の一歩としてWordPressを選ぶのは非常に合理的だと言えます。
ブログの費用について
WordPressのブログ運営にかかる費用は、年間約1万円前後です。
固定費が発生することはデメリットですが、広告収益などで十分に賄える金額です。
サーバー代 | 1万円前後 / 年間 |
ドメイン | 1,000円〜3,000円 / 年間 (XServerならドメインが2つ無料になります!) |
エンジニアブログの始め方(実践)
ではここからブログの開設の準備をしていきます。まずはサーバを契約していきます。
ここでは、XServerを利用した方法を解説します。
XServerは国内シェアNo.1、創業以来99.99%以上の稼働率を維持しています。また、24時間365日の安心サポートも付いてくるので、何か問題があった時でも安心です。
「WordPress簡単インストール」というボタンひとつでWordPressをインストールできて、プラン次第では独自ドメインを2つまで無料で取得できるので、XServerを選んでおくと間違いないです。
サーバを契約する
ここから実際に画像を用いて、サーバーを契約する方法を解説いたします。
XServerの公式ページから「お申し込み」ボタンをクリックしましょう。
次に「新規お申し込み」ボタンをクリックし、次のページへ遷移します。
お申し込み内容の入力
XServerレンタルサーバーお申し込みフォームというページに来ますので、必要情報を入力していきます
サーバーIDを入力し、プランを選択しましょう。これからブログを始められる方はスタンダードプラン(月額698円〜)で十分です。
プランを選択し、下にスクロールすると「WordPressクイックスタート」という項目があるので、「利用する」にチェックをいれます。
これを利用すると、サーバーの申し込みと同時に以下の項目を自動でしてもらえるので、すぐにブログを始められます。
- ドメインを無料で取得
- WordPress新規設置
- SSLの設定など
そのほか入力が必要な項目の説明になります。
項目 | 内容 | 備考 |
WordPressクイックスタート | 利用する | |
サーバーの契約期間 | 3〜36ヶ月内で選択 | ブログは成果が出るのに時間がかかるため、 12ヶ月以上がおすすめ。 |
取得ドメイン名 | 好きな文字列 | 例: engineer-daily.com |
ブログ名 | ブログ名 | 後から変更可能 |
ユーザー名 | 好きな文字列 | 後から変更不可 ログイン時に必要 |
パスワード | 好きな文字列 | ログイン時に必要 |
メールアドレス | メールアドレス | 後から変更可能 |
テーマ | Cocoon | 後から変更可能なため、 無料のものを選択するのがおすすめ |
テーマオプション | 子テーマをインストールする |
「入力が完了したら、XServerアカウントの登録へ進む」をクリックしましょう。
お客様情報の入力
お客様情報とお支払い方法を入力します。
入力が完了しましたら、ページ下部にある「利用規約」と「個人情報の取り扱いについて」を確認し、「次へ進む」をクリックしましょう。
確認コードの入力
登録メールアドレス宛に、確認コードが届くので、入力して「次へ進む」をクリックします。
入力内容を確認のページに移るので、確認し間違いがなければ「SMS・電話認証へ進む」をクリックします。
SMS・電話認証を行う
お電話番号宛に5桁の認証コードが届くので、次のページにてそのコードを入力し、「認証して申し込みを完了する」をクリックしてください。これで登録作業は完了です🎉
WordPressブログへのアクセス
WordPressブログへはメール(【XServer】■重要■サーバーアカウント設定完了のお知らせ)に記載されているログイン情報を使用して、管理画面へアクセスができます。
サイトURLにアクセスして、下記のような表示になっていればWordPressのインストールの完了です!
WordPressをインストールする時期によっては、テーマなどの影響で表示が異なる場合もあります。
エラーになく表示されていればインストールはできています。
サイトが表示されない場合は、少し時間をおいて確認してください。
半年で2.8万PVを達成した方法
ブログ開設が完了したら、次はブログを書いていきましょう。
エンジニア向けの技術ブログを運営するにあたっての、おすすめ方法をご紹介します。
キーワードとSEO基礎
私が半年で2.8万PVを達成したコツは、
「キーワードを基に、読者が求める記事を書く」
ということを常に意識してブログを運営することに注力していました。
技術ブログでも、検索流入を期待するなら基本的なSEO対策は押さえておきましょう。
記事タイトルに主なキーワードを入れる、H2見出し・H3見出しを整理して読者の目線を誘導する、などの工夫で、検索エンジンに評価されやすくなります。
具体的には、コード名やエラー文をタイトルや見出しに含めると、類似エラーで困っている人が検索して流入してくれることが多いです。
例えば「Reactでコンポーネントがレンダリングされないときの対処法【xxxxx(エラー文)】」のように書くと、同じ現象で悩む人がすぐに見つけやすいでしょう。
定期更新する
やはり、記事数が少ないとPVは伸びにくいものです。
週○回はブログを書くなど目標を設定し、定期的にブログを更新することをおすすめします。
私は週3記事を目標に、ブログを記事を書いたり、リライトしたりしていました。
コードハイライトや図解を活用して分かりやすく
技術系記事で大切なのは、読者がコピー&ペーストしやすいコードブロックや、全体像を把握できる図解です。
真っ黒な文字の羅列では読みにくいため、ハイライト機能のあるプラグインやMarkdown記法などを使い、必要に応じて英数字やキーワードを色分けしましょう。
print "Hello World"
また、ネットワーク構成図やUIフローを図解で示すだけでも、記事全体の理解が大きく進みます。
収益化とキャリアへの活かし方
広告・アフィリエイト導入の基本
技術ブログでも、ある程度アクセスが集まれば広告収益を狙うことが可能です。
アフィリエイトとは?
ブログの収益化手段の一つとして登場するのが「アフィリエイト」です。
アフィリエイトとは、簡単に言えば「ブログで紹介した商品やサービスが、読者に購入・申し込みされると成果報酬を得られる仕組み」のことです。
アフィリエイトの始め方
- ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)に登録
- A8.netやもしもアフィリエイト、バリューコマースなどのASPに登録し、利用できる案件を探します。学習系やクラウド系の技術サービスが扱われている案件を選ぶと、エンジニアブログにマッチしやすいです。
- 商品・サービスを紹介する記事を書く
自分が実際に使ってみた教材やサービスを、利用手順やメリットを交えてわかりやすく解説します。興味を持った読者がリンクをクリックし、購入・申し込みを行った場合に成果報酬を得られます。 - アフィリエイトリンクを適切な位置に配置
記事の途中や文末にリンクを貼り、「公式サイトはこちら」「私が使っている○○はこちらから」などの文言を添えてわかりやすく誘導。過剰なバナーで読みづらくならないよう注意しましょう。
個人開発や集客にブログを活用する
もし将来的に起業や副業で自社サービスを作る場合、ブログは集客面で非常に有効なツールになります。
開発の舞台裏や新機能の紹介記事を公開することで、検索からユーザーを呼び込んだり、SNSでシェアされたりと、自然にアクセスが集まります。
また、読者の反応を見ながらサービスの方向性を調整するアプローチも取りやすくなります。
「このブログ記事を読んで興味を持ちました」というきっかけ作りにもなるため、将来のビジョンがある人ほど、早めに情報発信を始めておくと大きなメリットを得られるでしょう。
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IT起業家が紹介!IT起業した人の成功事例9選。
まとめ
ブログは収益化ができるだけでなく、記事を書く過程で「自分はこういうことを考えているんだ」と再認識でき、行動や成長が加速するのがブログの面白いところです。
本記事で紹介したように、初期設定やテーマ決め、継続のコツ、アクセスアップの基本を押さえれば、技術レベルを問わず気軽にスタートできます。
ぜひ、今日から小さな一歩を踏み出して、自分だけのエンジニアブログを立ち上げてみてください。
当ブログでは、私の経験をもとに、エンジニア向けの起業方法などを詳しくご紹介しています。
ぜひ他の記事もご覧いただき、役立てていただければ幸いです。